渋谷ヒカリエ特集

渋谷に新たに誕生する複合施設「渋谷ヒカリエ」。その魅力のすべてに迫る!

ヒカリエ誕生物語 Vol.8 働く女性のためにShinQsが提案するストーリーとは?

ShinQsの新しさは、さまざまなモノ・コトとの出会い・発見から生まれる。

 先ごろ「渋谷ヒカリエ」商業フロア(地下3階〜8階)の開業予定日が、2012年4月26日(木)と発表された。同フロアの地下3階〜5階には、東急百貨店が“新しいスタイルの商業施設”と銘打つ「ShinQs(シンクス)」が誕生する。ShinQsには、「渋谷 Shibuya」の街に、「輝き Shine」をプラスする、東急百貨店の「新しいお店」という意味が込められている。今回から2回にわたって、株式会社 東急百貨店 渋谷ヒカリエ出店準備室 計画推進担当 課長の小泉忠行さんとマネジャーの大谷香奈子さんに、ShinQsの全体像やコンセプトについて聞く。

“スパークメント ストア”で、お客さまをきらめかせ、輝かせたい。

「ShinQsでは商品を多角的にとらえた新たな分類の仕方を提案していきたい」と小泉忠行さん

 ShinQsのコンセプトはズバリ「新・渋谷、はじまる。」だ。小泉さんは「渋谷の街は、NYやLAのような世界都市としてのパワーを秘めています。駅の真上、まさに街の心臓部にできるヒカリエという象徴的なビルに入るからには、従来の百貨店とは違う発想を持った商業施設を作らなければなりません。ですから、私たちはこれまで百貨店業で培ってきた経験やノウハウを生かしながら、それをShinQsでどう進化させるかを考えました。具体的には、商品MD・サービス・売り場の環境作り、あるいはビジネスモデルも含め、それぞれに新たな切り口で踏み込んでいこうと思っています」と語る。

 ShinQsが持つさまざまな特徴を一言で表す言葉として挙げられたのが「SPARKMENT=スパークメント」という造語だ。小泉さんによれば、伝統的なデパートメント ストアとの違いを表現しているという。
 「従来のデパートメント ストアは、売り場ごとに商品を整理・区分けしていますが、ShinQsでは商品を多角的にとらえた新たな分類の仕方を提案していきたいと考えています。もともとスパークには“火花”という意味がありますが、私たちはスパークメントの定義を“モノやコトとの出会い・発見によって、お客さまをきらめかせ、輝かせること”とし、お客さまをハッと(スパーク)させるような新たな提案を行っていくことを目標に定めました。つまり、今までの百貨店とは違ったものにチャレンジするということです」。
 渋谷で買い物をする場合、年配の方は東急百貨店、若者は109、それに比べて20代後半〜40代の働く女性たちは、渋谷を買い物の場としてはあまり選ばない傾向があるという。そこでShinQsは、彼女たちに向けて真正面から切り込んでいこうとしている。
 小泉さんはこう説明する。「私たちは彼女たちのことを“セルフエディター”と総称しました。エディターは、もともとは編集や編集者を指す言葉ですが、ファッションなどが好きな女性たちにとっては、オピニオンリーダー的な意味で使われることもあります。セルフについては、他エディターからの提案を受け入れることも含めて、自分で自分をコーディネートできる人というとらえ方をしています。そんな女性たちを購買層の中心として考えた場合、フード・ビューティー・ファッションのすべてを“雑貨”としてとらえる、“Zakka視点”というキーワードが浮かんできました」。

新・渋谷をリードする働く女性たちに、気軽に立ち寄ってもらえる空間に。

「常にお客さまが気軽に立ち寄れるような空間を目指しています」と大谷香奈子さん

 一方、大谷さんはこう言う。「ShinQsは、百貨店とショッピングセンター両方のブランドショップがミックスされるので、お客さまが感じている百貨店よりも距離感が縮まって、かなり新しい感覚になると思います。加えて建物の構造上、渋谷駅の東口側から渋谷ヒカリエに入って、ShinQsの店舗を通りながら青山方面にアクセスできるところがポイントになります。もちろんお買い物はしていただきたいのですが、青山方面への近道として利用していただくだけでも構いません。常にお客さまが気軽に立ち寄れるような空間を目指していますから」と続けた。

 次回の後編では、ShinQsのキーワードとなる“Zakka視点”とは一体どんなものなのか、に迫っていく。そして、気になる各フロアのコンセプトや品ぞろえ、そして“日本一のレストルームを作る”プロジェクトから生まれた「スイッチルーム」の詳細についても紹介していきたい。お楽しみに。

文=田中雄二
写真=林 正